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読んでよかった本 「東京ロンダリング」

 

内田りさ子、32歳。訳あって夫と離婚し、戻る家をなくした彼女は、都内の事故物件を一か月ごとに転々とするという、一風変わった仕事を始める。

人付き合いを煩わしく思い、孤独で無気力な日々を過ごすりさ子だったが、身一つで移り住んだ先々で出会う人人とのやりとりが、次第に彼女の心を溶かしてゆく―。東京の賃貸物件をロンダリング“浄化”する女性の、心温まる人生再生の物語。

 

 

離婚して全てを失った女性が、都内の事故物件を転々としながら生活する話です。
事故物件が絡む小説ですが、サスペンスやホラーな内容は無く、主人公の女性がその土地その土地で出会う人に助けられて、ゆっくりと再生していく姿を描いた作品です。

 

読み始めは少し退屈な気もしましたが、徐々に引き込まれました。物件を転々とするので話自体のスピード感があるのですが、主人公の心情の移り変わりはゆっくりと丁寧に描かれており、違和感無く楽しめました。

あっと驚くトリックや、伏線回収といったタイプの小説ではありませんが、心が疲れた時にのんびりと読める作品だと思いました。

 

この小説で1番好きな部分が
「いつもにこやかに愛想よく、でも深入りはせず、礼儀正しく、清潔で、目立たないように。そうしていれば絶対嫌われない。」です。


絶対嫌われないということはないと思いますが、普段の生活に活かせる考え方だなと思いましたね。

 

 

うーんよくわからない。

 

訳のわからないことを言われました。

医療従事者の賃金を上げると他の産業の賃金もあがるそうです。

 

例えば「穴をほって、その後埋める」という仕事に年収3000万円という価値が国から与えられたら、その国は他の職種の給料も上がり経済が回るのでしょうか?

 

ありえないです。他の職種から税金をたんまり引いてその分が穴を掘る人に当てられるだけです。そしてこの場合は穴を掘るためのスコップ(おそらく外国産)が売れて儲かり国内の経済は発展しません。

 

現に日本はここ30年で医療費を増やし続けた結果、他の職種の平均年収は全く上がらず諸外国との差がどんどんついています。

 

・本質的に医療(とくに高齢者医療)は何も産まないこと

・海外との差を考えないといけないこと

 

この2つの視点が抜けているように見えます。

道路を作ったり橋をかけたりすることは将来のメリットになりますが高齢者を延命しても本当になにもなりません。

本来IT技術などに投資されるべきであったお金が高齢者に注ぎ込まれた結果が今の日本です。

 

「医療支出は増やしながらも減税する」ことを相手は言っていますがこれも意図がわかりません。そのお金があるなら医療以外に投入するべきです。医療(特に高齢者医療)は本質的には無価値だからです。

医療に投入するならそれによって発展した成果を海外にアピールし外貨を稼ぐべきです。

 

すべてできていないから日本がこうなっています。

日本が発展していくためには無制限の高齢者医療を制限することは不可欠です。

むしろそのために医者の給料は安く抑えられている(=なる人を減らそうとしている)可能性すら考えます。

医者の給料を増やして担い手を増やすとさらに高齢化が進行するだけですからね

美容医療の行末?

最近美容専門のクリニックどんどんできてますよね。脱毛とか二重手術から本当の整形手術までいろいろです。

 

私としてはまだまだ発展の可能性があると思っています。

 

なぜなら普通の医療がマイナスをゼロに戻すことを目標にするのに対し、美容はゼロをプラスにしていく作業だからです。

 

しかもそのプラスは+1で終わりではなく+10でも+100かもしれません。果てしなく上があります。

 

そして対象はマイナスになった人ではなくゼロの人、すべての人が対象なのです。

脱毛なんて全員がやるようになってもおかしくないですしね。

 

しかしマイナスをゼロにするのではない、ということはやらなくてもいいということです。

不景気になったとき、まず切られるのはここです。美容にお金をつぎ込める状況であることが重要です。

 

問題はそこで働く医者や看護師はいつまで稼げるのかということです。

レーザー脱毛は機械さえあればだれでもできてしまいます。

でも脱毛しきってしまったら次はありません。

少子化で新しい患者となるひとも減ってきています。

 

2030代で美容に興味がある人は4050になってもまだ美容にお金を投入するでしょうが、さすがに7080になると以前よりはお金をださなくなるでしょう。

 

まだ業界全体が発展途上なのでしばらくは市場が拡大し続けると思いますが、保険診療の対象患者が減っていくのと市場が拡大するのとどちらが早いか。それはわかりません。

 

保険診療との違いはやはりそのお金を出せる状況なのかということ。

不景気になったときの落ち込みは激しいでしょう。それくらいしか予想はできません。

 

 

そしてこういうことをやらないと生き残れないのであれば、私はいいかな・・・という世界です。